みなさまこんにちは。
翻訳ミステリ界を席巻した『カササギ殺人事件』の刊行から早いものでもう3年。続篇はないだろうという大方の予想を裏切り、あの編集者スーザン、作家アラン・コンウェイ、そして名探偵アティカス・ピュントが帰ってきます!

『カササギ殺人事件』の高評価によって、上がりに上がったハードルを前に、才人アンソニー・ホロヴィッツはどのような作品を放つのか……!

期待と不安が交錯するこの『ヨルガオ殺人事件』を刊行前にいち早く読みたいという方に向けて、ゲラ版で先読みキャンペーンをおこないました。今回は、約840頁(ゲラの厚さ4センチ)という大作を先読みしてくださった方々の感想を抜粋してご紹介いたします!





【先読み読者さんのご感想】

結論。『ヨルガオ殺人事件』文句なしの今年度ナンバーワン、ミステリでした。3年連続海外ミステリ1位を取り、ハードルも超絶に高くなっているところを難なく、越えてみせましたね! ホロヴィッツ氏は。ただただ感嘆の気持ちしかありません。
(50代・男性)

『カササギ殺人事件』を超えた……! 作中の作家、“アラン・コンウェイ”同様、“けっして読者をごまかすことがない”著者による上質なダブル・フーダニットはまさに圧巻。星のように散りばめられた“謎を解く鍵”が終盤で一点に収束していく様は鳥肌が立ちます。ホロヴィッツ最高!
(30代・女性)

前作『カササギ殺人事件』は作中作のレベルの高さに衝撃を受けましたが、今回も作中作、それに呼応して明かされる現実の事件、双方見事でページ数の多さを感じることなく一気読みでした。今年の大本命の期待を裏切らないどころか乗り越えてくるような一冊でした。素敵な作品をありがとうございます!
(20代・男性)

最初の数ページで「これは絶対に面白い!」と確信。何度「ああ、楽しい」と呟いたかわかりません。本編と作中作に散りばめられた「鍵」。謎解き部分を読みながら「あれも、それも鍵!? 絶対に気づかないから、それ!」と興奮して声が出てしまいました。本編で起きている事件を作中作に練り込むなんて目茶苦茶面倒なことをしながら、その両方の小説が面白いとは……作者は天才だと思います。今年もホロヴィッツが優勝で間違いありません! 最高でした!
(50代・女性)

「ミステリが好きで良かった!」という歓びを、心の底から感じさせてくれる作品でした。メインテーマとなる謎から目が離せないのはもちろん、作中作の<ピュント>シリーズも妥協ナシに楽しめるという贅沢ぶり。丁寧かつさり気なく敷き詰められた伏線に気付いたときは、興奮のあまり「エウレカ!」と叫んでしまったほど。アンソニー・ホロヴィッツという作家は、ミステリを通して私たちの心を操り、魅了してしまうという、ある種恐ろしい魔法使いなのだと感嘆させられました。
(20代・女性)

やはりホロヴィッツはレベルが違う。前作同様の長編にも関わらず、あまりの面白さに2作連続の徹夜読み!
(30代・男性)

これはヤバいです。恐ろしいまでの傑作です。『カササギ殺人事件』は、21世紀に書かれ翻訳された謎解きミステリの最高峰であり、オールタイム・マイベスト・ミステリだと思っていましたが、『ヨルガオ殺人事件』はまたまた、年末の各種年末ミステリ・ランキングで1位を総なめにするだろう大傑作です。
(50代・女性)

個人的な感想としては、やっぱりホロヴィッツは凄い!!! もはや化け物です。超一級ミステリ小説を4本立て続けに生み出す作家が存在していいのか!? あり得ないでしょ?でもホロヴィッツなら出来ちゃう、凄すぎます。
(40代・男性)

読み終えてしばし茫然。結末が意外だったというだけでなく、この長い長い物語で縦横無尽に張りめぐらされた伏線を、きちんと細部まで回収した緻密な書きぶりに圧倒されたためです。いや、ほんとうにすごかった。
(50代・女性)

(前略)下巻に入ると坂道を転がるように様々な出来事がリンクして、まさかこんなに些細な一言が意味を持っていたなんてとただただその細かい伏線の張り方に脱帽する。アンソニー・ホロヴィッツの才能に鳥肌が立った。(中略)読み終えた瞬間に、今すぐ再び上巻から読み直したいと思う作品には滅多に出会えないけれど『ヨルガオ殺人事件』は間違いなく、そんな一冊だった。
(30代・女性)





■著者紹介
アンソニー・ホロヴィッツ/Anthony Horowitz
イギリスを代表するミステリ小説家。代表作であるヤングアダルト向けのアレックス・ライダー・シリーズは世界中で1900万部以上売れている。テレビドラマの脚本家としても定評があり、英国アカデミー賞に輝いた『刑事フォイル』をはじめ、人気作品を数多く手がけた。最近では伝統あるオールド・ヴィック劇場の理事に就任し、様々な全国紙や雑誌に定期的に寄稿するなど、幅広く活躍中。2014年1月、文学活動における功績を認められ、大英帝国勲章のオフィサー(OBE)に叙させられた。007やシャーロック・ホームズの新作を、著作権者公認で手掛けている。

■訳者紹介
山田蘭/Lan Yamada
英米文学翻訳家。アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』『その裁きは死』、D・M・ディヴァイン『悪魔はすぐそこに』、ポール・ギャリコ『トマシーナ』、ルイス・ベイヤード『陸軍士官学校の死』、ラドヤード・キップリング『ジャングル・ブック』など訳書多数。