鬼と人との相克、憎しみの虜になった人々の苦悩と救済を描いた感動のファンタジイ大作、松葉屋なつみ『星砕きの娘』。第4回創元ファンタジイ新人賞受賞作がこのたび文庫化しました。
 その文庫版刊行に先立ち募集した、読者モニターの皆様から寄せられた熱い感想コメントの一部を紹介いたします。

鬼と人との戦の話に見えましたが、本当は人と人との戦、そして人間の心の中に芽生える業がメインで本当に考えさせられる話でした。(50代女性)

完全に作者の描く物語の世にのめり込んだ。特にラストに向けたシーンは一気に読んでしまった。見事な世界観である。星砕きの破魔の剣を持つ娘と彼女に「とと」と呼ばれる少年が織りなす壮大な鬼退治の物語。(60代男性)

ラストにかけては涙が止まらず、家で読んでいて良かったと思った。 普段ファンタジーを読まない私がまさかここまでやられるとは。(50代女性)

一気に読み進めることができる読みやすい文体、読者を飽きさせない展開。そして、……。大満足請け合いです。(60代男性)

愛ゆえに苦しみ、憎しみに囚われ、鬼と化す。人は何と愚かな事か。しかしその愚かさが愛おしくもある。幼い頃に鬼にさらわれ絶望の日々を生きた少年と、無垢なる少女との邂逅と成長。そして二人の救済の物語。爽やかな風のような読後感でした。(50代男性)

心に残る場面は数多くあるが、やはり一番は蓮華(れんげ)が破魔の剣「星砕」を振るう、ここは見逃せない場面だ。すべてを知ってから再度読み返せば、初読とはまた違った新たな気持ちも現れる。鬼が斬られる様が美しいと心を揺さぶられることになるとは思ってもみなかった。(40代女性)

描かれるのは人間同士の思いのすれ違いが生み出す悲劇だ。相反する価値観の、そのどちらともが否定しようがないならば、結末が至るのは憎しみ、悲しみ、不寛容、蔑視であり、その象徴としての鬼。鬼とは人の世のままならなさ。(40代男性)

元は流れてきた蓮の蕾、赤ん坊と少女の姿を行き来し、刀の腕は超一流。残酷に鬼を切り捨てるのに、振る舞いはまるで無邪気な子供。そんな蓮華のことが気になって仕方がなくて、ページをめくる手が止まりませんでした。(年齢性別不明)

色彩豊かで、幻想的な表現と禍々しさの混在するファンタジーに、心奪われました。まさに時空を超えた体感。(20代)

鉉太(げんた)の母の言葉、「貴方がつらく苦しいとき、貴方を励まし、救ってくれる貴重なものは、貴方が投げ出そうとしている益体もないものの中にあります」これは私にとっての金言となりました。(40代女性)

鬼、剣、少年、少女。骨太なファンタジーではあるが描写の精緻さがリアリティをカバーしており、どこか懐かしい雰囲気と新鮮さを同時に感じさせてくれる。さしづめ、桃太郎×鬼滅の刃。(年齢性別不明)

松葉屋なつみ『星砕きの娘』創元推理文庫版はただいま好評発売中です!!