みなさんこんにちは。翻訳ミステリ班Sです。
先日は「東京創元社 新刊ラインナップ説明会2021」をオンラインで開催いたしました。翻訳ミステリの刊行予定もたっぷりご紹介いたしましたが、ご覧いただけましたでしょうか? まだまだアーカイブが視聴できますので、お時間のあるときにどうぞよろしくお願いいたします!


さて、今回の記事では、今年の5月から7月にかけての翻訳ミステリの刊行予定について改めてご紹介いたします! 担当編集者によるひとことつき! ご一読いただき、ぜひ今後の読書計画のご参考にしていただけますと幸いです。

※タイトルは一部仮題です。

*2021年5月刊行

『誘拐 P分署捜査班』
マウリツィオ・デ・ジョバンニ著 直良和美訳 創元推理文庫

P分署管内の美術館から少年が消え、捜査が進むうちに誘拐されたと判明。ほかにも事件が発生する中、型破りな刑事たちは必死に少年の行方を追う。21世紀の87分署シリーズ!

担当編集者より:有能だが欠点もある刑事たちがチーム一丸となって事件に当たる、警察小説の本道を行くシリーズ第二弾。メインとなる誘拐事件の進展から眼が離せません!(M)

誘拐: P分署捜査班 (創元推理文庫)
マウリツィオ・デ・ジョバンニ
東京創元社
2021-05-10



『裏切りの塔』
G・K・チェスタトン著 南條竹則訳 創元推理文庫【名作ミステリ新訳プロジェクト】

地元では畏怖の対象となっている「人食いの樹」に挑んだ地元の名士の失踪に始まる怪事件の顛末を描いた「高慢の樹」、名探偵のような洞察力を持つスティーヴン神父が不可能犯罪に挑む表題作、本邦初訳となる戯曲「魔術」など五編を収録する日本オリジナル短編集。

担当編集者より:本書はイギリス版THE MAN WHO KNOW TOO MUCHに収録されていたノンシリーズ短編四本の訳を改め、そこに日本初紹介となるチャーミングな戯曲「魔術」を加えた創元推理文庫独自の編集による作品集です。どの作品にもチェスタトンならではの魅力が溢れています。ぜひ既刊とともにお楽しみください。(F)

裏切りの塔: G・K・チェスタトン作品集 (創元推理文庫)
G・K・チェスタトン
東京創元社
2021-05-31



『リトル・グリーンメン 〈MJ-12〉の策謀』
クリストファー・バックリー著 青木純子訳 創元推理文庫

大統領さえ番組に呼べる超売れっ子TVパーソナリティが、ある理由からとんでもない策謀のターゲットに。ワシントンの内情、謎の政府秘密機関……抱腹絶倒間違いなしの大陰謀劇!

担当編集者より:ミステリ? いやいや、ミステリではないぞ。でも……。かつて『ニコチン・ウォーズ』で大いに笑わせてくれたクリストファー・バックリーの、抱腹絶倒の大陰謀小説です。お腹がよじれてぽっこりお腹がひっこむかもしれませんよ……。(I)

リトル・グリーンメン: 〈MJ-12〉の策謀 (創元推理文庫)
クリストファー・バックリー
東京創元社
2021-05-31



『運命の証人』
D・M・ディヴァイン著 中村有希訳 創元推理文庫

二件の殺人で裁判にかけられた若手弁護士。彼は誰と誰を殺したとして裁かれているのか? 法廷戦と謎解きの興趣に満ちた、著者の技巧が冴える四部構成の傑作本格ミステリ!

担当編集者より:ひさびさのディヴァインはなんと法廷もの。しかも構成が凝っていて、四部からなる部のそれぞれにサプライズが待っています。もちろん謎解き面も抜かりなし!(M)

運命の証人 (創元推理文庫)
D・M・ディヴァイン
東京創元社
2021-05-31



*2021年6月刊行

『手/ヴァランダーの世界』
ヘニング・マンケル著 柳沢由実子訳 創元推理文庫

書店用に書き下ろされた短編「手」と、マンケル本人によるシリーズの各作品、人物、地名の紹介を収録した「ヴァランダーの世界」を併録。シリーズファンなら見逃せない一冊。

担当編集者より:〈刑事ヴァランダー〉シリーズも、これで本当に最後です。ヴァランダー・ロスの皆様のために、著者自身による「ヴァランダーの世界」を併録。シリーズを振り返っていただければと思います。(K)


『短編ミステリの二百年5』
グリーン、ヤッフェ他著 小森収編 門野集他訳 創元推理文庫【名作ミステリ新訳プロジェクト】

圧巻のアンソロジー第五巻は、主に1960年代に活躍した作家の全12編を収録。スパイ小説ブームやSFからの影響、ユニークな謎解きなどを、実作と評論の両面から味わえる。

担当編集者より:英国の大物作家や60年代を代表する謎解きシリーズなど、いずれ劣らぬ傑作12編入りでお届けします。いよいよ佳境にはいる評論も、読んで楽しくためになる仕上がりですよ。(M)


『越境者』
C・J・ボックス著 野口百合子訳 創元推理文庫

猟区管理官に復帰し、暗殺されたと思しき失踪人の調査にあたるジョー。だが事件の影に盟友ネイトが!? 大人気冒険サスペンス、猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ新作!

担当編集者より:『発火点』に続く大人気シリーズの新作をお届けします。ジョーとネイトがばっちり活躍しますよ〜! はちゃめちゃに格好いいです!(S)

*2021年7月刊行

The Stranger Diaries
エリー・グリフィス著 上條ひろみ訳 創元推理文庫

遺体のそばには、幻想怪奇短編に繰り返し登場する文章が残されていた。見立て殺人を思わせる事件をめぐる、本への愛に満ちた傑作謎解きミステリ。MWA最優秀長編賞受賞作。

担当編集者より:本好きの著者が本好きの読者へ贈る最高のプレゼント! 謎解きの面白さと物語に没頭できる楽しみをじっくり味わえます。ミステリや本がさらに好きになるはずです!(S) 


『パーカー・パインの事件簿【新訳版】』
アガサ・クリスティ著 山田順子訳 創元推理文庫

「あなたは幸せですか? 幸福でないかたはご相談ください」官庁で統計をとっていたという異色の経歴の名探偵パーカー・パインが活躍する作品14編を収めた短編集、新訳!

担当編集者より:クリスティらしい鋭い人間観察と、優しさが同居する短編集。人間の幸せってなんだろう……と考えさせられる不思議な読み味のミステリです! 手軽に手に取れて、クリスティ入門にもぴったり。(K)


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(東京創元社S)