4月上旬に創元海外SF叢書(単行本)で刊行予定の『過ぎにし夏、マーズ・ヒルで エリザベス・ハンド傑作選』は、これまであまり紹介されてこなかった不世出の天才作家エリザベス・ハンドの抒情SFを集めた、日本初の短編集です。


過ぎにし夏、マーズ・ヒルで エリザベス・ハンド傑作選


毎年夏に訪れる海辺のコミュニティでの謎めいた存在との遭遇(過ぎにし夏、マーズ・ヒルで)、名女優の血を引く六人姉妹の末娘と六人兄妹の末息子が屋根裏で見つけた不思議な“劇場"(イリリア)、世界が滅んでゆく中で日々を過ごす女性(エコー)、余命わずかなスミソニアン国立宇宙航空博物館同僚の元学芸員のために、幻の飛行機械の動画を特撮で再現しようとする友人たちが出会った奇跡(マコーリーのベレロフォンの初飛行)……いずれの作品も、すぐれて抒情に満ちたSF/ファンタジイです。

そしてまた、どの作品もそうそうたる受賞歴を持っていることは強調しておきたいところ。

「過ぎにし夏、マーズ・ヒルで」1996年ネビュラ賞ノヴェラ部門、世界幻想文学大賞中編部門 受賞
「イリリア」2008年世界幻想文学大賞中編部門 受賞
「エコー」2007年ネビュラ賞短編部門 受賞
「マコーリーのベレロフォンの初飛行」2011年世界幻想文学大賞中編部門 受賞

と、収録作すべてがSF/ファンタジイ界最高の賞を受賞しています。

本書は4月上旬刊行、創元海外SF叢書(単行本)です。ぜひ、お楽しみに。