みなさまこんにちは。今年も東京創元社の本をご愛読くださり、誠にありがとうございました。創元推理文庫創刊60周年ということで書店でのフェアもおこない、華やかな一年になりました。
翻訳ミステリでは、アンソニー・ホロヴィッツが『カササギ殺人事件』に続いて2年連続ミステリランキング4冠制覇!! 史上初の快挙です! しかもランキング前から売れ行き好調で、現在なんと12万部(5刷)!! 本当にありがとうございました。
今回の記事では、年末ミステリ・ランキングにランクインした作品について、担当編集者のおすすめコメントつきでご紹介いたします。年末年始の読書のご参考になれば幸いです!
■『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ
- 『このミステリーがすごい! 2020年版』第1位
- 『2020本格ミステリ・ベスト10』第1位
- 『〈週刊文春〉2019年ミステリーベスト10』第1位
- 「ミステリが読みたい! 2020年版」第1位
アンソニー・ホロヴィッツ
東京創元社
2019-09-28
■『ケイトが恐れるすべて』ピーター・スワンソン
- 『〈週刊文春〉2019年ミステリーベスト10』第3位
- 「ミステリが読みたい! 2020年版」第7位
昨年の『そしてミランダを殺す』に続いてランクイン! 嬉しいです!! 読んでいてこれほど夢中になれる作品も珍しいと思います。ミステリの「凄み」を感じました。次作All the Beautiful Liesも刊行予定です。お楽しみに!
(東京創元社S)
■『休日はコーヒーショップで謎解きを』ロバート・ロプレスティ
- 「ミステリが読みたい! 2020年版」第6位
- 『このミステリーがすごい! 2020年版』第7位
- 『2020本格ミステリ・ベスト10』第9位
- 『〈週刊文春〉2019年ミステリーベスト10』第13位
日本オリジナル短編集ということで、翻訳者の高山真由美先生と、収録作を選んだりどの順番で並べるかなどを相談して、楽しく本作りをしました。読者のみなさんにも「ミステリ短編集っていいなあ」と思っていただけると嬉しいです。
(東京創元社S)
■『償いの雪が降る』アレン・エスケンス
- 『〈週刊文春〉2018年ミステリーベスト10』第11位
- 『このミステリーがすごい! 2020年版』第13位
- 「ミステリが読みたい! 2020年版」第13位
ここ数年で担当した本のなかで、応援したい主人公ナンバー1です。爽やかで軽やかなのに、心にぐっとくるシーンばかり。雪の降る季節に思い出してほしいミステリです。
(東京創元社S)
■『刑罰』フェルディナント・フォン・シーラッハ
- 『〈週刊文春〉2019年ミステリーベスト10』第6位
- 『このミステリーがすごい! 2020年版』第18位
『犯罪』『罪悪』に続く、シーラッハの魅力を存分に堪能できる短編集です。収録作最後の「友人」は、編集作業で読むたびに涙が滲みました。タダジュンさんによるカバー装画もめちゃめちゃ感動しました!
(東京創元社S)
■『厳寒の町』アーナルデュル・インドリダソン
- 『〈週刊文春〉2019年ミステリーベスト10』第20位
やはりインドリダソンは凄い。ひとりの少年の殺害事件から、これだけの深いドラマを創り出すとは。人の心の残酷さと暖かさをひしひしと感じられる作品。人の心に国境はない!
(KK)
■『ピクニック・アット・ハンギングロック』ジョーン・リンジー
- 「ミステリが読みたい! 2020年版」第10位
あの、カルト的人気を誇る、ピーター・ウィアー監督の同名映画の原作。あの映像美、美しい少女たちに胸ときめかせた方も多いのでは……。映画を知らない方も是非、謎も事件も人間ドラマも、読み応えたっぷりです。
(KK)
■『カッコーの歌』フランシス・ハーディング
- 「ミステリが読みたい! 2020年版」第20位
フランシス・ハーディング
東京創元社
2019-01-21
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元日には、毎年恒例のこの記事を公開いたします!
「2020年 東京創元社 翻訳ミステリ&ノンフィクション ラインナップのご案内」
来年も面白い翻訳ミステリをたくさん刊行してまいります。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
(東京創元社S)