いよいよ明日、13日の金曜日に映画の公開が迫ってきた『屍人荘の殺人』(原作:今村昌弘)。

ネタバレ厳禁の内容であることから、これまで一般試写会は行われてきませんでしたが、公開が週末に迫った月曜日、六本木ヒルズのTOHOシネマズ六本木ヒルズで、映画『屍人荘の殺人』公式サイトで入会できるミステリー愛好会(通称「ミス愛」)限定の試写会付きイベントが行われるということで、東京創元社も(職権濫用して)お邪魔させていただきました。

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映画館の中に入ると、そこにはギッシリと人・人・人!
高倍率の中から選ばれたミス愛の方々で席は埋め尽くされ、通路にはマスコミや関係者が居並び(我々も)、カメラの数もとんでもないことになっておりました。

それもそのはず、本日の試写会は上映前に、神木隆之介さん、浜辺美波さん、中村倫也さんが登場してのトークイベントもあるからです。
三人の登場を今か今かと待ち望んでいる会場は、寒い日にもかかわらず熱気でムンムンでした。

いよいよ、お三方の登場です。
この日のトークイベントの模様は生中継もされるということで、会場とカメラの両方に向けて笑顔でご挨拶する神木さん、浜辺さん、中村さん。
多少の緊張もあったのか、浜辺さんは、
「大事な月曜日に足をお運びいただいて……」
というご挨拶で始まり、後々神木さんと中村さんに「大事な月曜日って?」とツッコまれていました。

『屍人荘の殺人』オフィシャル①

ミステリー映画にちなんで、三人がそれぞれに「ミステリアス」だと思うことは、という質問に対して、神木さんと浜辺さんは「中村さんが謎すぎる」という意見で一致し、ロケ中のエピソードなどを交え、中村さんがいかにミステリアスな存在かを語ってくれましたが、中村さんは終始「そうかな?」と納得のいかないご様子でした。

『屍人荘の殺人』オフィシャル⑥

そして、ここでサプライズ。
なんとトークイベントの流れから、ここで謎解きも行われるとのことに。
しかも、謎解きの製作者である松丸亮吾さんも登場して、会場はいっそう盛り上がります。

三人の真剣勝負も白熱して、一問目は神木さん、二問目は浜辺さんが正解。
どうしても答えに辿りつけず、「わからん!」と頭を抱えたり、神木さんに怒りをぶつけたりしていた中村さんに、司会から救いの一言が。
「三問目に正解したら100万点が入ります!」
がぜん、やる気になった中村さん。
しかし、三問目は松丸さんいわく、「正解者が出るかどうかわからないくらいの難問」。
出題された瞬間、会場もどよめきが起こるくらい、難しそうな問題です。
しかし頭を抱える浜辺さんと中村さんに対し、なんと神木さんはあっという間に「わかった!」と挙手。
見事正解して出題者の松丸さんを驚かせました。

『屍人荘の殺人』オフィシャル④

悔しがる浜辺さんと中村さんをよそに、神木さんは「真のホームズは私だ!!」と襷を掛け、王冠を被って大変ご満悦な様子でした。

『屍人荘の殺人』オフィシャル②

約30分ほどの時間でしたが、お三方のトークと謎解きバトルが楽しくてあっという間の時間でした。
お三方が退場された後は、いよいよ一般の方にご覧いただく最初の試写。
ご覧いただいた皆さんの感想はどうだったのか、私たちも大変気になるところです。

この日のトークイベントと謎解きを見ていて感じたのは、登壇しているお三方は役に入り込んでいるわけではなく、普段どおりの振る舞いをなさっているのですが、神木さんと中村さんの掛け合いはまるで葉村と明智の掛け合いを見ているようであり、浜辺さんの不思議な空気感(と圧倒的な可愛さ)は比留子を思わせるなあ、ということであり、原作に関わる立場として、とても幸せな映画化になったと感じた瞬間でもありました。

『屍人荘の殺人』オフィシャル③

そんなミス愛の面々がスクリーンに登場する映画『屍人荘の殺人』は、12/13(金)、今週の金曜日、13日の金曜から全国東宝系にて公開となります。

原作をお読みになった方も、読んでいない方も、ぜひ劇場に足をお運びいただき、前代未聞のミステリー・エンターテインメントをお楽しみください!
(最終的には原作もお手にとっていただければ幸いです)



屍人荘の殺人 (創元推理文庫)
今村 昌弘
東京創元社
2019-09-11


魔眼の匣の殺人
今村 昌弘
東京創元社
2019-02-20