全国のマギー・ファンの皆様、本当にごめんなさい!
 ロバート・クレイスの新作『指名手配』にマギーとスコットの名コンビは登場しません。でも、待ってください。『指名手配』では、マギーにはちょっと負けますが(!)、とても魅力的な人間のコンビ、私立探偵のコール&パイクが大活躍するのです。


 前作『約束』で、警察犬マギーと刑事スコットと共に爆弾事件の犯人を追ったロスの私立探偵エルヴィス・コールのもとに、一人の女性から依頼が入る。女性の名前はデヴォン・コナー、法律事務所の業務部長。オルタナティヴ・スクールに通う息子のタイソンが最近やたらと金回りがいいというのだ。高級なロレックスやブランドものの服、それに分厚い札束。学校である女の子と知り合ってから、それが始まったらしい。
 息子に問いただしても、嘘をつかれるだけ、警察沙汰になる前に、なんとかしたいというのが、デヴォンの希望だった。
  依頼をうけて、コールは早速ロレックスの線から調査を始めた。結果、その時計がとある資産家の家から盗まれたものであることが判明。しかもそれが金持ちの家ばかりを狙った連続窃盗事件の被害のひとつだというのだ。
 間抜けなことに犯人は防犯カメラに写っており、おまけに指紋もたくさん残されていたという。ティーンエージャーの三人組。男が二人と、女が一人。
 その一人、防犯カメラの映像に写った顔は……タイソンのものだった。
 警察も全力で彼らの行方を追っているだろう。もう出来ることは警察より先にタイソンに接触し、自首をうながすことだけだ。
 だが、タイソンの行方を追って調べ始めたコナーたちの前に、謎の男たちの影が……。警察以外にもタイソンたちを追っている者がいるのか? 彼らの目的は?
  
『容疑者』『約束』に続く、大御所ロバート・クレイスの円熟の名作登場。