聞き上手の大学生・柏木くんの活躍と推理を描いた、『聴き屋の芸術学部祭』シリーズ。その著者・市井豊さんの待望の新作は、新たな探偵が活躍する連作ミステリです!


 本書の舞台は神奈川県川崎市。生真面目な会社員の透子が、ひょんなことから川崎市に住む素人探偵・九条の秘書兼お目付役になったことから、物語は始まります。
九条はかつて日本全国を飛び回り、各地の難事件を解決していた素人探偵。しかし、なぜか今は「川崎市内という“ご近所”で発生した、ささやかな事件」しか依頼を受けつけない、自称「ご当地探偵」となっていました。

普段は美容グッズを買いあさり、探偵事務所でぐうたらに過ごす九条の尻を叩きつつ、透子は様々な事件と向き合います。彼らにどんな依頼が舞い込んでくるのか? その例をご紹介いたします。

九条探偵事務所への依頼例:
「所属しているご当地アイドル宛に、謎の予告状が届いた。明日にラゾーナ川崎でのイベントがあるので、護衛をしてほしい」
「川崎大師で掛けた絵馬が消えた。無くなった絵馬を見つけてほしい」

そう、本書は川崎市在住の市井豊さんの地元愛が炸裂した、「ご当地ミステリ」でもあるのです! 川崎駅前のショッピングモール・ラゾーナ川崎や、初詣などでおなじみの川崎大師など、実在の場所で起こる不思議な事件が描かれているのです(ディティールが凄い)。
ロジカルに解かれる謎、九条と透子の生き生きとした掛け合いなど、読み応えもばっちりです。

今回、東川篤哉さんからの「地域密着型の謎を溢れるユーモアと地元愛で語る。これぞ傑作ご当地ミステリだ!」という推薦コメントをいただいています。国立市を舞台にした『謎解きはディナーのあとで』や溝ノ口を舞台にした『探偵少女アリサの事件簿』を代表作に持つ、東川さんのお言葉通り、街を舞台に生き生きと名探偵たちが活躍する本格ミステリを、どうぞお楽しみに。

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真面目さが取り柄の会社員・透子は、ひょんなことから名探偵・九条の秘書になる。かつて彼は全国を股にかけ、多くの難事件を解決した素人探偵だったが、今はなぜか地元・川崎市内というご近所でのささやかな謎にしか興味を持たない、自称“ご当地探偵”になっていた。ご当地アイドルに届いた予告状の謎など、ものぐさ探偵と生真面目秘書が依頼人の悩みを晴らす、連作ミステリ全5編!

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