憂夜の謎の過去を巡る事件で、
indigoの面々はまた新たなトラブルに。

今年四月、東急文化会館跡に新名所「渋谷ヒカリエ」が誕生し、渋谷にも新たな動きがみえます。同様に、前巻『ホワイトクロウ』で改装リニューアルを済ませたばかりのclub indigoにも大きな動きがありました。これまでのレギュラータイムの前に、若手ホスト達が活躍する第二部を設けている点が、これまでとの大きな違い。他人にはあまり興味を持たない、“イマドキ”の草食系男子達が新たなキャラクターとして登場します。おなじみのジョン太、犬マン、アレックスなどは、いわばベテランホストとなるわけで、若手VSベテランの構図も読みどころとなっています。

また今作の目玉は、謎のキャラクターとして人気を博している憂夜の過去を巡る事件を描いた「Dカラーバケーション」。留守中の憂夜を訪ねてくる若い女性のひと言が、新たな事件の発端となります。人気イラストレーター・ワカマツカオリ渾身の書き下ろし扉絵と併せてお楽しみください。

■収録作品
「7days活劇」
「サクラサンライズ」
「一剋」
「Dカラーバケーション」
(2012年3月5日)




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