ここだけのあとがき
2009.09.07
北山猛邦『密室から黒猫を取り出す方法』[2009年9月]
『密室から黒猫を取り出す方法』のあとがき
『踊るジョーカー』につづくシリーズ第2弾
名探偵、おそるおそる五つの謎に挑む
(09年9月刊『密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿』)
北山猛邦 takekuni KITAYAMA
■ 北山猛邦(きたやま・たけくに)
1979年生まれ。2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞してデビューする。機械的トリックの案出に強いこだわりを持つ一方、世紀末的かつ叙情的な独自の作品世界を構築し、若手本格ミステリ作家として将来を嘱望されている。ほかの著作に『少年検閲官』『踊るジョーカー』『「瑠璃城」殺人事件』『「アリス・ミラー城」殺人事件』『「ギロチン城」殺人事件』『アルファベット荘事件』がある。
推理小説の専門出版社|東京創元社
『踊るジョーカー』につづくシリーズ第2弾
名探偵、おそるおそる五つの謎に挑む
(09年9月刊『密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿』)
北山猛邦 takekuni KITAYAMA
前作の『踊るジョーカー』に続いて、シリーズ二冊目となりました。名探偵の音野順も少しは成長したでしょうか。僕は前作からほとんど成長できずにやっぱり編集部とイラストレーターの片山若子さんにご迷惑おかけし通しでした。先に謝罪と感謝を述べておきたいと思います。すみませんでした。ありがとうございました。
今回、一連の物語でこだわった点は、『殺人事件であること』です。
明るく楽しいミステリを目指した場合、本当は死体なんか出てこない方がいいに決まっているんです。殺人やら凶器やら、物騒な単語は出てこない方が、読者も穏やかにやさしい気持ちで読めるはずなんです。
でもだめです。あえて名探偵とその助手には、殺人事件の謎を解いてもらうことにしました。そうすることで、軽さと重さのバランスをとりました。できることなら家で寝ていたい音野順は、人命がかかっているからこそ、なけなしの使命感に背中を押されて行動しているわけです。
今回も〈ミステリーズ!〉で連載させていただいた短編四つに、書き下ろしの短編を一つ足した構成になっています。
引き続き連載しているシリーズ短編ですが、2009年8月の〈ミステリーズ!〉でいったんお休みです。その掲載分を含め、いずれ三冊目も出ると思われます。
これからも気弱な名探偵を応援してください。
(2009年9月)
■ 北山猛邦(きたやま・たけくに)
1979年生まれ。2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞してデビューする。機械的トリックの案出に強いこだわりを持つ一方、世紀末的かつ叙情的な独自の作品世界を構築し、若手本格ミステリ作家として将来を嘱望されている。ほかの著作に『少年検閲官』『踊るジョーカー』『「瑠璃城」殺人事件』『「アリス・ミラー城」殺人事件』『「ギロチン城」殺人事件』『アルファベット荘事件』がある。
推理小説の専門出版社|東京創元社
- バックナンバー
- 伯方雪日『死闘館 我が血を嗣ぐもの』[2010年6月]
- 倉阪鬼一郎『薔薇の家、晩夏の夢』[2010年6月]
- スペンサー・クイン/古草秀子訳『ぼくの名はチェット』[2010年5月]
- 加藤実秋『Dカラーバケーション インディゴの夜』[2010年5月]
- 山口芳宏『100人館の殺人』[2010年4月]
- 梓崎優『叫びと祈り』[2010年3月]
- 深水黎一郎『五声のリチェルカーレ』[2010年2月]
- 保科昌彦『ウィズ・ユー』[2009年12月]
- 滝田務雄『田舎の刑事の闘病記』[2009年11月]
- 相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』[2009年10月]
- 北山猛邦『密室から黒猫を取り出す方法』[2009年9月]
- 南園律『最上階ペンタグラム』[2009年2月]
- 千街晶之ほか『本格ミステリ・フラッシュバック』[2008年12月]
- 北山猛邦『踊るジョーカー』[2008年12月]
- 加藤実秋『インディゴの夜 ホワイトクロウ』[2008年12月]
- 山口芳宏『豪華客船エリス号の大冒険』[2008年11月]
- 七河迦南『七つの海を照らす星』[2008年10月]
- 麻見和史『真夜中のタランテラ』[2008年9月]
- 高井忍『漂流巌流島』[2008年7月]
- 吉永南央『誘(いざな)う森』[2008年7月]
- 竹内真『シチュエーションパズルの攻防』[2008年6月]
- 近藤史恵『ヴァン・ショーをあなたに』[2008年6月]
- 大崎梢『平台がおまちかね』[2008年6月]
- 早瀬乱『サトシ・マイナス』[2008年4月]
- 小林泰三『モザイク事件帳』[2008年3月]
- 太田忠司『奇談蒐集家』[2008年2月]
- 津原泰水『ルピナス探偵団の憂愁』[2008年1月]
- 石持浅海『温かな手』[2007年12月]
- 中野順一『ロンド・カプリチオーソ』[2007年12月]
- 小路幸也『HEARTBLUE(ハートブルー)』[2007年12月]
- 岸田るり子『ランボー・クラブ』[2007年12月]
- 門井慶喜『人形の部屋』[2007年12月]
- 海堂尊『夢見る黄金地球儀』[2007年12月]
- 近藤史恵『タルト・タタンの夢』[2007年10月]
- 滝田務雄『田舎の刑事の趣味とお仕事』[2007年9月]
- 秋梨惟喬『もろこし銀侠伝』[2007年8月]
- 石崎幸二『首鳴き鬼の島』[2007年7月]
- 久綱さざれ『神話の島』[2007年7月]
- 福田栄一『エンド・クレジットに最適な夏』[2007年6月]
- 篠田真由美『風信子(ヒアシンス)の家 神代教授の日常と謎』[2007年4月]
- 大崎梢『サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ』[2007年4月]
- 倉阪鬼一郎『騙し絵の館』[2007年3月]
- 藤野恵美『ハルさん』[2007年3月]
- 北山猛邦『少年検閲官』[2007年1月]
- 北國浩二『夏の魔法』[2006年12月]
- 道尾秀介『シャドウ』[2006年10月]
- 大崎梢『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)』[2006年10月]
- 山之内正文『八月の熱い雨 便利屋〈ダブルフォロー〉奮闘記』[2006年9月]
- 日向旦『世紀末大(グラン)バザール 六月の雪』[2006年6月]
- 大崎梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』[2006年5月]
- 加藤実秋『インディゴの夜 チョコレートビースト』[2006年4月]
- 岸田るり子『出口のない部屋』[2006年4月]